AGA治療に効果があるプロペシアは肝臓に副作用がある?

薄毛で悩んでいる方は一度くらいプロペシアという名前を聞いたことがあるかもしれません。AGAの治療薬の名前です。AGAは、加齢や生活習慣、遺伝などの様々な理由により男性ホルモンのバランスが崩れることから起こる、男性型脱毛症のことです。そのホルモンの分泌を抑制してバランスを整えてくれるのがプロペシアという薬です。肝臓への副作用があると言われている薬でもありますが、具体的な副作用や対処法について説明していきたいと思います。

まず肝臓の働きを知ろう

AGAとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが変化し、毛髪や頭皮を毛根を弱らせてしまうことで発症します。テストステロンはジヒドロテストステロンというホルモンに変化するのですが、そのジヒドロテストステロンが毛髪にとっては大敵なのです。それらの男性ホルモンの生成、分泌を抑制してくれるのがプロペシアです。なぜ肝臓への副作用が生じてしまうのでしょうか。まずは肝臓の働きから見ていきましょう。

肝臓は右側の肋骨内にある体内で最も大きな臓器です。その働きを大きく分けると三つあります。ひとつは「代謝」です。食べ物から摂取した糖分やタンパク質、脂質などを貯蔵し、必要な時にエネルギーへと変えてくれる役目を持っています。二つ目は「解毒」です。アルコールや薬、その他の老廃物、有害物質を分解し、無害なものへと変えてくれます。三つ目は「胆汁の生成と分泌」です。老廃物を流すためには胆汁は欠かせない物質であり、脂肪の吸収を抑えてくれる消化液でもあります。その胆汁を作りだし、分泌してくれるのも肝臓の役割なのです。

食べ物を摂取した際、まずは消化器官を通ります。食道や胃、小腸、大腸、直腸などです。食べ物が持つ栄養分は、まず胃や小腸で吸収されます。その後、肝臓へと運ばれるのです。運ばれてきた栄養素は合成され一旦貯蔵されます。そして必要な成分が必要な時に動脈を通って各器官へと運ばれていくのです。そして、血中や臓器で不要となった老廃物は今度は静脈を通って肝臓へと戻ってきます。そこで完全に不要と判断されたものは胆汁と一緒に排出され、まだ栄養分があると判断されたものは再利用されるという仕組みです。

体内で一番大きな臓器なだけあって、役割もかなり大きいと言えます。必要な栄養素をきちんと吸収してくれること、そして不要な老廃物を排出してくれることで私たちの身体は毎日正常に機能してくれます。代謝、解毒、胆汁生成と分泌、この三つの機能が正常に働いてくれていることで健康が保たれています。どれかひとつでも欠けてしまうと何らかの障害が生じてしまうでしょう。

プロペシアの副作用で肝臓に障害が出る?

ではなぜプロペシアが肝機能に副作用をもたらすと言われているのか、説明していきたいと思います。

プロペシアは内服薬です。そもそも内服薬自体が肝臓への負担が多いと言われているので、プロペシアだけに限ったことではなく内服薬を服用する時は共通して注意しなければいけないのです。むしろプロペシアだけの使用で肝機能障害が発症した例というのは、今のところ数パーセントとごくわずかなので、他の薬に比べれば安心度は高めだと言えるでしょう。

しかし、三つの肝機能である「代謝」「解毒」「胆汁生成」が、どのような物質に対しても正常に機能するとは限りません。特に人工で作られて成分も凝縮されている内服薬は、時に肝機能のキャパオーバーになることもしばしばあります。量を誤ってしまったり長い期間に渡って服用したり、アルコールと一緒に併用していれば、肝機能が低下してしまうことも考えられるでしょう。

どんな薬でも副作用が出ることは覚悟しておいた方がいいと思います。サプリメントであろうと副作用が発症してしまう例もあるのです。他にも胃腸などの消化器系に副作用が出ることもあります。そのことによって胃もたれや胃痛、下痢や肌荒れといった症状が出たりもします。内服薬やサプリメントがもたらす副作用は肝機能障害だけに限ったことではないのです。特にプロペシアは男性ホルモンに大きく働きかける薬です。肝機能障害や消化器官の障害だけではなく、性欲が極端に減退したり、勃起不全になるなどの副作用報告もあります。また、薬自体が身体に合わずアレルギー症状が出る方もいますし、ホルモンの関係で精神面に影響を及ぼす場合もあり、ひどい場合だと鬱状態に陥る方もいます。

どんな薬でも副作用を理解し、正しく対処していくことが大切です。特に肝機能の役割は人体の中で大きく、うまく機能しなくなることで他の健康面に大きな支障をもたらしてしまいます。次は、服用しながらも肝機能を向上させるために必要なことについて説明していきたいと思います。

肝機能を向上させるためのポイント

肝機能が正常に働かなくなると、身体にはどのような変化が訪れるのでしょうか。まず代謝されるはずの脂肪は中性脂肪となって体内に留まり、太りやすくなってしまいます。老廃物の排出もうまく機能しなくなるため、老廃物が体内にずっと留まっていることになり、そのことで疲れやすい体質になってしまいます。疲れやすい体質のまま長期間放っておくと、今度は肝炎や肝硬変といった肝疾患を発症することになります。このように、肝機能が低下することで身体には大きな負担が掛かってしまいますし、悪化すれば疾病まで発症してしまうのです。初期のうちに対処しておくことが大切です。

ではどのような対処法があるのでしょうか。数々ある栄養素の中には、肝機能を向上させてくれるものがあります。代表的なものはオルニチン、クルクミン、タウリンなどです。オルニチンはアルコールに含まれる毒素などを分解する成分と言われており、クルクミンは脂肪の分解に効果的な成分です。そしてタウリンは胆汁の生成を助ける栄養素であると言われています。

オルニチンが多く含まれる食材として有名なものはシジミです。よく、二日酔いにはシジミの味噌汁がいいなどと言われますが、アルコールの分解に有効なオルニチンが多く含まれていることが理由なのです。他にもマグロやヒラメなどの魚類やキノコ類にも多く含まれています。次にクルクミンですが、有名なものはウコンがあります。ウコンもお酒に効くというイメージがあると思いますが、アルコール分解だけでなく脂肪の分解を助ける役割を持った食材です。最後にタウリンですが魚介類に多く含まれています。牡蠣やホタテ、ハマグリ、サザエ、イカ、タコなどが代表的な食材です。

今挙げた三つの栄養素の他にも、アミノ酸やビタミン類も肝機能向上に大切な栄養素です。大豆製品やナッツ類もおすすめですし、キャベツやニンニク、梅干しなども解毒作用が高いためおすすめです。他にも専用のサプリメントもありますし、自力での維持が難しい場合は医師に相談するのが一番いいでしょう。服薬すると同時に肝臓のことも一緒に考えてあげましょう。

まとめ

薬で治したいと思ったら、良くなる半面、負担が多くなる部分が必ず出てくることを意識しなくてはいけません。AGAのことだけに捉われずに、身体のことも考慮しながら健康的に治療していくことが大切です。そのためには紹介した食材などをバランスよく摂って肝機能を向上させたり、適度な運動や十分の睡眠を取って健康的な生活を送ることが必須です。健康に気を付けながらAGAを治していくことで若々しさも取り戻せるのではないでしょうか。

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