AGA治療にリジンは効果があるのか?

最近、サプリメントなどで「リジン」と名前の付くものが多く出回っています。海外を中心に人気が高まっており、AGAの治療にも効果があるのではと言われています。そもそもどのような成分なのか、AGA治療にどのような面で効果があるのか、デメリットがあるのか、様々な疑問について検証していきたいと思います。

L-リジンとは?

人間の身体に必要とされる栄養素のひとつであるタンパク質は、20種類のアミノ酸から成り立っています。この20種類のうち、9種類は必須アミノ酸と呼ばれており、人体では生成できないアミノ酸です。そのため必須アミノ酸は食べ物から摂り入れるしか方法がありません。L-リジンはその必須アミノ酸に含まれる栄養素のひとつです。

どんな効果があるかというと、まずは疲労回復や集中力の向上などが挙げられます。人体や脳の疲労はブトウ糖の不足が原因となりますが、その不足したブドウ糖をエネルギーへ変換する役目を持っているからです。また、成長ホルモンの分泌をスムーズに促したり、カルシウムの吸収を助ける役割もあるため、身体の成長や臓器や筋肉、骨などの組織の修復にも欠かせない栄養素だとも言われています。他にも、髪の毛や肌の健康を保つためにも必要とされている栄養素です。

健康な身体を維持し、成長させるために欠かせないL-リジンですが、欠乏することでどのような症状が現れるのでしょうか。まずは、なかなか疲労感が取れず、集中力が低下します。その他にも代謝が落ちるため、肝機能も低下し、血中コレステロールなども上昇してしまいます。また、めまいを感じたり、吐き気や貧血、目の充血といった症状も現れてきます。肝臓の箇所でも説明していますが、肝臓は人体にとって大きな役割を持っている臓器です。その肝機能が低下してしまうのですから、L-リジンは重要度の高い栄養素だと言えます。

サプリメントなどで手軽に摂り入れることはできますが、食材の中にもL-リジンが多く含まれているものがあります。それは大豆製品です。納豆や豆乳、湯葉などに多く含まれています。他にも肉や魚からも摂取することができます。逆に、炭水化物にはほぼ含まれていませんので注意が必要です。お米やパン、麺類などを好んでいる方は、一緒に大豆製品や肉なども一緒に摂ることをおすすめします。重要な栄養素であるL-リジンですが、AGAの治療にはどのように有効的なのでしょうか。次の章で説明したいと思います。

L-リジン単体では発毛効果がない

L-リジンの効能については先程も少し触れましたが、もう少し詳しく紹介したいと思います。

疲労回復や集中力アップ、身体の成長や健康維持が可能になる理由としては、コラーゲンの生成、カルシウムの吸収、脂肪燃焼の促進を促す機能が備わっているためです。髪の毛の維持や生成に必要である成分は、ケラチンタンパク質であることは何度か説明してきました。残念なことにケラチンタンパク質については何も触れられていません。結論から申し上げますと、L-リジン単体ではAGA治療に関しては効果がない、ということになります。

こんなに世間で人気が高いのになぜ?と疑問に思う方も多いでしょう。単体としての効能としては先程説明した内容通りなので、身体が健康になることはあっても、抜毛を防いだり育毛できたりという効果は期待できないのです。サプリメントを販売している会社などではAGA治療についても効能として記載しているところも確かにありますが、正確なところで言えば発毛育毛の効果は単体で使用してもほぼないと言えるでしょう。
しかし、AGA治療としての効果が発揮されないのはあくまでも単体で使用する場合です。他のものと併用することでAGAの治癒力がアップするという報告があることも確かです。それはミノキシジル、フィナステリドという薬です。ミノキシジルとは、初めは血圧の薬として開発されたものでした。血管を拡張させることで血圧値を正常に戻すという、高血圧患者の治療薬として使用されていましたが、ミノキシジルを使い続けることで毛髪や体毛が増えるという副作用が出ることが確認され、そこからAGAの治療にも有効であることが発見されたという珍しい経緯で現在に至ります。日本では医薬品としては認められてはいませんが、発毛剤の成分として使用されています。また、フィナステリドは男性ホルモンを抑制する成分が含まれた薬剤であり、脱毛症の治療や前立腺疾患の治療に使用されています。

もしL-リジンに発毛育毛の効果を期待するのであれば、ミノキシジルやフィナステリドと一緒に使うことで期待度がアップするかもしれません。

L-リジンのデメリットとAGA治療のススメ

しかしながら、いくらAGA治療に励みたいからと言って、知識なくむやみに手を出すことは危険です。良い面もあれば悪い面もあるのが薬品やサプリメントです。L-リジンやミノキシジル、フィナステリドについても副作用がデメリットがないか、あるとすればどんな内容なのかをきちんと把握しておくことが大切です。

まずL-リジンについてですが、必須アミノ酸のひとつであり体内には欠かせない成分です。サプリメントなどで摂取したからと言ってこれと言った副作用はまずありません。しかし、摂取しすぎることは危険です。胃腸の調子を崩して痛みを伴ったり、下痢になることもあります。また、めまいを起こす方も多くいます。ひどい場合だと肝機能を低下させてしまうこともありますので必ず適量を守るようにしましょう。一日にだいたい500mgから1500mg程度であれば問題ないとされています。サプリメントの場合、一粒あたり1000mgくらい配合されていますので、半分に割るなどして一日に2回に分けて飲用するのがベストでしょう。

ミノキシジルやフィナステリドについては体内にある栄養素ではなく薬品ですので副作用が発症することがあります。まずミノキシジルですが、こちらは発毛剤として頭皮へ直接塗るような仕組みになっています。もともとは血管拡張剤として使用されていますので頭皮に痒みが生じたりアレルギー反応を起こす方もいるようです。また、血圧が低めの方が使用するとますます低血圧となったり、不整脈になることもあるため非常に危険です。フィナステリドに関しては、ホルモンに関与する薬品ですので性欲が減退したり、精液の質が低下するなどの症状が確認されています。他にも鬱状態に陥ったり蕁麻疹や湿疹が皮膚に現れるという報告もあります。

副作用やアレルギーについては、使用してみないと分からないという点も多くあります。服用することで懸念があったり、少しでも気になる症状が出てしまった場合は、すぐに医師に相談し使用を一旦やめることをおすすめします。合わない薬は誰にでもあるものです。無理をせずに治療を続けることが大切です。

まとめ

L-リジン単体ではあまりAGA治療への効果は期待できませんが、身体にとって欠かせない成分である分、健康的に治療をするためには有効的な成分であると言えます。ミノキシジルやフィナステリドは発毛育毛には良いとされていますが、副作用も懸念される薬剤ですので一緒に摂取しながら健康にも気遣うことが大切です。そして決して無理はせず、少しでも身体がおかしいと感じたら医師の診断を仰ぐようにしましょう。

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