ストレスとAGAの関係

慢性的にストレスが続くと、人間は身体に様々な支障をきたしはじめます。毛髪もその犠牲者です。髪のコシがなくなったり、細くなり全体的にペタンとした寂しい印象を与えてしまったり、最悪な場合は、全体が抜け落ちてしまって頭皮が見えるほどに薄くなることもあります。こうしたストレスによる抜け毛はAGAと関係しているのでしょうか。その関係性や、防止策、ストレス解消法なども含めて説明していきます。

ストレスがAGAを悪化させるわけ

まず、ストレスが直接的にAGAの原因となっているのかというと、必ずしもそうではないようです。AGAは生活習慣の乱れや遺伝的要素が大きな原因の特徴で、男性ホルモンの一種であるテストステロンが悪玉ホルモンに変換されることで起こる症状です。ストレスから悪玉ホルモンが生成されることはないので直接的な原因にはなりませんが、ストレスが長く続くことで体内の血流が悪くなり毛髪が抜け落ちたり、食欲不振から栄養不足になり毛髪にまで影響が出る、ということはあります。

また、ストレス過多の人が手を出してしまいがちなお酒やタバコも髪の毛への影響は大です。適量であれば問題ありませんが、ストレスを抱えている場合は、いつもより摂取量が増えてしまいがちです。過剰な飲酒や喫煙は身体に悪影響を及ぼし、代謝を下げ血流を悪くし、最悪な場合は内臓にまで影響が出ますし、もっと最悪な場合は何かしらの疾病へと繋がってしまいます。まさに百害あって一利なしです。また、イライラして眠れない日が何日も続いているような方も注意が必要です。

睡眠は心身の疲れを取ってくれるだけでなく、眠っている間に成長ホルモンを分泌してくれるという大きな役割を持っているのです。成長ホルモンは元気な毛髪を維持したり、健康な髪を育てるのに重要なホルモンです。なかなか満足のいく睡眠が取れていないと、この成長ホルモンの分泌がなくなるため、毛髪の元気も次第に奪われていきます。このように、AGAと直接関係がなくとも、やはり心が元気でないと身体へも毛髪にも影響が出てしまうのは避けられないようです。それを踏まえた上で、どのようにすれば進行を止めることができるのか考えてみたいと思います。

ストレスフリーでAGAの進行は止まる?

ストレス性の薄毛や抜け毛で多いのが円形脱毛症ですが、AGAのメカニズムとは異なるので先にそちらを説明したいと思います。円形脱毛症の原因もいくつかありますが、精神的な苦痛が長く続いたり、自分でも気付かないうちに慢性化することで免疫機能が低下したり、交感神経が働きすぎて興奮状態が長く続くことで一部の血管が収縮して、その部分の毛が抜け落ちてしまうのが円形脱毛症です。

AGAとは異なる抜け毛ですが、精神的なストレスが原因であるという点では共通点があると思います。円形脱毛症の場合は、病院で専門的な治療も受けられますが、やはり原因となっていた精神的な苦痛を取り除くことができれば、いつの間にか治癒していることが多いのです。それは、精神的苦痛によって身体に支障をきたした抜け毛の場合も同じことが言えるのでしょうか。ストレスによる影響の大きさや種類については前述で述べましたが、全ては最初に心で苦痛を感じたことから二次災害のように身体や毛髪に影響を及ぼしていくのです。根本となる心が正常で元気な状態に戻れば、自然と身体の方もいつも通りの反応に戻っていくような気がします。悪玉ホルモンの影響ではなく、精神的なものから来ていることが確実な薄毛であれば、十分に進行を抑えることは可能です。

しかしながら、一旦抜けてしまった毛根に再生を掛けることは不可能に近いのです。円形脱毛症の場合は一時的に抜け毛部分の機能が低下するため再生は可能ですが、それ以外の抜け毛は毛母細胞の機能自体が失われた状態で髪が抜けてしまうため、生やすためには細胞の再生が必要です。ですのでストレスフリーになったからと言って勝手に新たな毛髪が生えてくるというわけではありません。

AGA進行防止に効くストレス解消法

一旦抜け落ちた毛髪は自力では再生しないという悲しい結果でしたが、今以上に抜け毛を増やさない、薄毛の進行を防止することは可能です。そのためには今ある心の問題や精神的苦痛を解決し、開放される必要があります。しかしながら、頭では分かっていてもそう簡単に解決できるものではありません。

精神的苦痛の種類も様々です。仕事や人間関係、慣れない環境で感じることもあるでしょうし、外的なもの、内的な原因など人それぞれです。忘れたくても忘れられない過去のトラウマが原因になっている人もいるでしょう。しかし、ずっと留まっているわけにはいきません。できる解消法から実践していきましょう。特にいいと言われているのは良質な睡眠を取ることです。睡眠は心身の疲れを癒すだけでなく毛髪の成長の手助けをすると言われています。普通の人にとっては、睡眠を取ることは日常の中で当たり前の行為だと思いますが、心にわだかまりがあったり、精神的苦痛な状態が慢性化している方などは、なかなか寝付けなかったり、やっと眠れても質が悪かったりと、眠ること自体がとても難しいかもしれません。眠る前にゆっくりお風呂に浸かったり、枕元に好きな香りのアロマを数滴垂らしたハンカチなどを置いておくなど、眠るためにできる工夫をしてみることをおすすめします。

もちろん「寝なきゃ」と思いながらも眠れない夜というのもストレスになりますので、どうしても眠れない時は目を閉じて音楽やラジオを聴いてみるのもいいでしょう。いつの間にか睡眠が取れているかもしれません。生活のリズムを整え良質な睡眠を取る、ということから始めてみてください。慣れてきたらウォーキングや軽いジョギングなどの運動も良いストレス解消になります。

まとめ

AGAとは全く関係がないよう思えていたのですが、ストレスがもたらす毛髪への影響が大きいことが分かりました。やはり、心と身体は繋がっているということです。しかし現代社会ではノンストレスで生活するなんて無理なお話です。自分に負担がかかり過ぎないある程度、良い加減というのを見極めて、どちらとも上手く付き合っていくことは自分自身を大切にすることに繋がります。なにより大切な毛髪を守ることにも繋がることも忘れないでください。

この記事をシェアする
TOPへ戻る