AGA治療を続ければ完治できるの?

いったん発症すると、症状が慢性化するとも言われているAGA。AGA治療において「完治」というのは果たして、どのような状態を意味するのでしょうか。また、仮に一般的な意味での完治が臨めなかったとしても、AGAの症状を完治にかぎりなく近づけることは可能なのでしょうか。ここでは「完治」のもつ本来の意味やAGA治療の実際、症状をかぎりなくゼロに近づけるために家庭で行える簡単なアプローチについてまとめました。

そもそも、「AGAが完治した」状態って何?

そもそも、病気が「完治」したというのはどのような状態なのでしょうか。一般的に抱くイメージは病気の症状が完全になくなり、病気に付随するあらゆる苦しみが消え去る状態、といったところのようですが、その意味で言えばAGAはきわめて完治の判断がしにくい疾患であると言われています。なぜならば、薄毛というのはもともと発症のスタートラインが特定しにくい特徴をもち、なおかつ発症の要因としてストレスや日頃の生活習慣が複雑に絡まり合っているため、たとえ表面的に症状が落ち着いていたとしても根本的な原因にアプローチしなければ真の治療はあり得ないとまで言われています。

AGAとならんで完治が見えにくい病気として知られているのが膵臓癌です。まったく性質の異なる病気のようですが、このふたつには共通点も多く、参考にすべき点がいくつかあります。あらゆる癌の中で完全に治癒することがきわめて困難であるとされている膵臓癌。症状と痛みが急激に進行するのがその特徴のひとつです。したがって、自覚症状を感じ、検査を受ける頃にはすでに手術が困難な状態にまで進行しているケースが多いのです。5年生存率が目立って低いのは早期発見と早期治療の困難さの証拠であり、単に通常の健康診断を受けるだけでは病巣の発見に至らないという恐ろしさももっています。病気の徴候を察知することが難しいと言われていますが、充分に注意すれば早期発見の希望があります。

AGAと膵臓癌は共通する部分もありますが、根本的に違うのは「AGAは命にかかわらない」という点です。患者にとってそれはありがたい一方、AGA治療を遅らせてしまう要因にもなり、日常生活に支障がないということで症状を自覚していても治療を受けずに放置してしまう人も少なくありません。もちろんこれは良くない傾向であり、AGAを早く治すためには早期発見・早期治療が原則であることは言うまでもありません。

残念ながら、AGAは完治するものではない

結論を言うと、AGAが一般的な意味で完治することはありません。それこそがAGAの複雑さを表しており、早期発見の重要性がしきりに訴えられていることの理由です。AGAを完全に治すことが困難であると言われているのは、AGAが普段の生活習慣と密接に結びついているからです。たとえば、長期的なAGA治療で一時的に育毛に成功したとしても、根本的な原因となった生活習慣を土台から見直さないかぎり再発のリスクをゼロにすることはできません。

AGAには遺伝的な要素も深く関係していると言われており、リスク要因が多いほど治療プロセスも長く険しいものとなります。AGAにくわえて、最近ではFAGA(女性型脱毛症)も増加しています。女性と男性ではもともと、ホルモンのバランスが異なります。同じ毛髪でも、頭頂部と側頭部は女性ホルモンの影響を強く受け、後頭部は男性ホルモンの影響を受けます。これが、女性と男性の間で薄毛のパターンが異なる理由です。女性の場合、FAGAを発症しても毛髪が一気に抜け落ちることが少ないため、薄毛に気づきにくい傾向にあります。症状としては非常にゆっくりと進行するのが普通ですが、ブラシ上の髪が増えたことや、髪全体のボリュームが最近乏しくなったといったことから自覚するようになるようです。

FAGAの主な原因は血行不良です。ポニーテールのような頭皮に長時間負担をかける髪型では毛根にストレスがくわわり、血行が阻害され、発毛サイクルが乱されます。パーマや髪の毛などで髪自体にストレスがくわわっても、発毛サイクルが乱されて薄毛が進行します。また、女性特有の要因として、出産が挙げられます。出産後は必然的にホルモンと栄養バランスが変わり、FAGAを悪化させる要因になり得ます。AGAもFAGAも、早期の段階で専門的にケアすることにより症状の緩和が期待できます。

完治ではなく、AGAが出ないように治療を続けよう

AGAが本質的に完治しない病気であることは前述した通りです。しかしながら、適切な治療薬の服用で症状を緩和しつつ、生活習慣を見直すことによって薄毛がそれ以上進行しないように工夫することは充分に可能です。とくに乱れた生活習慣はAGAの敵と言われています。不規則な食生活や睡眠不足はもちろんのこと、不潔な生活環境も免疫力を低下させ、間接的に発毛サイクルを狂わせる要因となります。

梅雨の時機の布団には非常に多くのダニがすみついていると言われており、梅雨時期でなくても、布団シーツやカバーを少なくとも週に1回天日干しして清潔さを保つことでAGA発症の確率を下げることにつながります。また、遺伝的要素も考慮しなくてはなりません。両親から受け継がれるのはAGA自体ではなく、薄毛になりやすい体質です。遺伝の可能性は低いとは言えませんが、事実上因果関係があっても必ずしも薄毛につながるとは限らず、生活空間をきれいに保つことで、症状をおさえることができます。AGAそのものは遺伝しませんが、薄毛を引き起こす可能性の高い体質を両親から受け継いだ結果として将来的にAGAを発症するリスクが高まると言われています。

薄毛体質の遺伝的確率は、「両親ともに因子を保有している場合」で約50%、「両親のどちらか一方が保因者である場合」で約30%であるため、薄毛における遺伝的影響をまったく無視することはできません。AGAになりやすい体質が親から子どもに受け継がれる可能性は決して低くありません。しかし、薄毛が起こりやすい体質で生まれたとしても、日常の生活環境を少し工夫するだけで症状を予防することが可能です。

まとめ

残念ながら今のところ、AGAを根本的に治療するアプローチは見つかっていません。しかし、長期的な投薬療法や無理のない食事療法によって症状を段階的に緩和することは充分に可能であり、薄毛を克服することも夢物語ではありません。また少しでも頭皮や毛髪に異常を感じたら、「このくらいは大丈夫」と見過ごすことなく専用のクリニックに相談してみてください。その少しのきっかけが、後のAGA治療につながることもあるのです。

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